真面目な話をしている途中で胸元に落とされる視線、不快に思っても口に出すことはせず、むしろそれでこっちの話を聞いてくれるなら仕方がないと我慢する。そんな多くの人、特に女性が経験するだろうけど心にしまっておく複雑な気持ちを歌った歌。それをまるで娼婦のようだと自分を卑下する描写から感じ取れるクレイロちゃんの真面目さにまた何とも言えない気持ちになります。
いつだったか会社の重役と食事をする機会があって、そこでそのおっさんがナチュラルに「セクハラされ慣れている女の子はあしらい方をわかっている」という発言をしたんだけど、それに思わず愕然とした私の表情をみたおっさんのバツの悪そうな顔を今も覚えています。そのおっさんの悪気がこもっていない物言いから「女子は男から性的な視線を向けられることに慣れて然るべきだ」と当たり前に思っていることが感じ取れて、それにすごく驚いたんですよね。しかも、その人さっきまで高校生になる自分の娘の話してたのに。男女平等が謳われてから久しいですが、それがなかなか叶わない理由がなんとなくわかった気がしたよ。
Here we are, quiet at your kitchen table
今、私たちは静かにあなたのキッチンテーブルに座っている
With courtesy to little pet peeves
苛ついても表に出さないようにしながら
Napkins on laps, strands pulled back
膝の上にナプキンを敷き、髪を後ろに束ね、
I hang the scarf and my mom's anorak
スカーフとお母さんのアノラックをハンガーに掛ける
Why do I tell you how I feel
伝える必要あるかしら
When you're just looking down the blouse?
あなたがブラウスを見下ろしているときどんな気持ちか
It's something I wouldn't say out loud
声に出して言うほどのことじゃない、でも
If touch could make them hear, then touch me now
触れれば聞いてくれるなら、私に触れて
If touch could make them hear, then touch me now
触れれば聞いてくれるなら、私に触れて
Talking to some who laugh and others scorned
笑う人、蔑む人と話していると
I guess humor could help me after all
やっぱり心をなだめてくれるのはユーモアなのだと思う
It's funny now, I'm just useless and a whore
笑えるわ、私は無能で体を売ることしかできないのに
But I get a cosign from your favorite one-man show
あなたが好きなワンマンショーに合意して
Why do I tell you how I feel
伝える必要あるかしら
When you're too busy looking down the blouse?
あなたがブラウスから目を離せずにいるときどんな気持ちか
It's something I wouldn't say out loud
声に出して言うほどのことじゃない、でも
If touch could make them hear, then touch me now
触れれば聞いてくれるなら、私に触れて
If touch could make them hear, then touch me now
触れれば聞いてくれるなら、私に触れて
If touch could make them hear, then touch me now
触れれば聞いてくれるなら、私に触れて
Now
さあ
メモ
courtesy
「礼儀」
pet peeve
「イラっとさせるもの」
strand
「座礁する」「立ち往生する」「より糸」
scorn
「軽蔑」
cosign
「連署する」