騙され、破滅の道へ追いやられた男の歌。映画『ラストナイト・イン・ソーホー』のエンドロールで流れる曲です。
きっとエンタメ的なサイコスリラーなんだろうな~まあでもアニャ・テイラー・ジョイちゃんが出てるなら観ようかな~、なんてあまり期待していなかったのが、劇場を出た時には大興奮で一緒に観に行った友人への第一声に「超よかったよね!!」なんて一言が口をついて出たくらい大満足なのでございました。エドガー・ライト監督、なめてかかってごめんなさい。
You came into my life like rain upon a barren desert
あなたは不毛の砂漠に降る雨のように僕の人生に現れた
One smile and I was born again
その笑みで僕は生き返り
I felt sure it wasn't too late
まだ遅くはない、
I'd find strength to make me go straight
まだ前に進む力は残っていると確かに感じられた
I had love and threw it away
僕は愛する人すら捨てたのだ
Why did they lead me astray ?
なのになぜあいつらは破滅の道へ僕を導いた?
For last night in Soho I let my life go
昨晩ソーホーで、僕は人生をしくじった
I never told you of some things I've done I'm so ashamed of
あなたに教えたことはなかった
自分が犯してきた恥ずべきことの数々を
I thought my foolish past was over and done
愚かな過去に終止符を打ち、
I felt sure I'd make a new start
新たなスタートを切れると確かに感じていた
I tried with all of my heart
しかし全身全霊をかけたにも関わらず、
I had dreams and broke them in two
僕の夢は真っ二つに壊れてしまった
I'm just not worthy of you
あなたの役に立たなかった、ただそれだけのことで
For last night in Soho I let my life go
昨晩ソーホーで、僕は人生をしくじった
Well, hi there, kid you ain't been around for quite some little while
おや、こんにちは、つい最近までここらで見なかった顔だね
See you got yourself a real cute doll you're living in style
可愛い人形のように変身した自分、
誰もが憧れる暮らしをしている自分を思い浮かべてごらん
But boy don't get above your station
でも坊や、身の程を弁えるように
If you don't want aggravation
これ以上侘しい生活をしたくないなら
Got a little job for you
いくつか仕事を紹介してあげよう
This is what you gotta do, boy
さあこれが君の仕事だ、坊や
That's how last night in Soho I let my life go
そうして昨晩ソーホーで、僕は人生をしくじった
Don't cry my baby as they lead me where no love can help me
愛しい人よ、泣かないでくれ
僕を救い出してくれる愛のない場所へやつらが僕を追いやっても
Don't stay around to watch me go
去っていく僕を見届るためにここに留まるなんてことはしないでくれ
Just forget there once was a time
いつかのあの場所のことも忘れてほしい
You were proud to call yourself mine
君は僕のものと言われることを自慢に思っていたね
I had love right here in my hand
この手には愛があったはずなのに
Why could I not understand ?
なぜ僕にはそれがわからなかったんだ?
For last night in Soho I let my life go
昨晩ソーホーで、僕は人生をしくじった
メモ
barren
「不毛の」
作物などが実らない、子供ができないといった意味。
「道を踏み外す」「堕落させる」
Soho
ロンドン、ウェストミンスターの西側にある地区の名前。昔は風俗店や映画館がひしめく歓楽街だったが、現在は高級レストランやブティックが並ぶおしゃれエリアに。ニューヨークや香港にもソーホーと名の付く地区があるけれど、起源はロンドン。
ashamed
「恥ずかしい」
over and done with ~
「○○が終わって」
hi there
「やあ」
挨拶にはいろいろあるけれど、相手との親密度によって使い分けがあるようです。親密度が高い順に並べると以下のとおり。
hey(家族/友達)> hi(家族/友達/店員さん)> hello(初対面の相手/目上の人)
above one's station
「身分を忘れて」「身の程知らずの」
aggravation
「腹立たしさ」「悪化したこと、もの」
in style
「スタイリッシュに」「豪華に」