タイトルは元メッツ選手のMike Piazza氏のこと。あのビッグ・ボスとチームメイトだった時期もあるようです。この曲は彼について歌っているわけでなく、恋人未満だったとある女の子との思い出を野球を元に振り返っています。
サンフランシスコには60年代風のカフェがあるのか、、行ってみたいな。
Elope with me Ms. Private and we'll sail around the world
ミズ・プライベート、僕と駆け落ちしてくれないか
そして一緒に世界中を航海しよう
I will be your Ferdinand and you my wayward girl
僕は君のマゼラン、そして君は僕の利かん坊
How many nights of talking in hotel rooms can you take
あといくつの夜、ホテルの部屋で君と話せるだろう
How mane nights of limping round on pagan holidays
あといくつ、異教の祝日の夜をぐうたら過ごせるだろう
Oh, elope with me in private and we'll set something ablaze
こっそり僕と駆け落ちをして、何か熱狂できるものを探そう
A trail for the devil to erase
そして神隠しにあうんだ
San Francisco's calling us, the Giants and Mets will play
ジャイアンツとメッツの試合が行われるとサンフランシスコ中が大騒ぎ
Piazza, New York catcher, are you straight or are you gay
ニューヨーク・メッツのキャッチャー、ピアッツァ、
あなたはストレートなのかそれともゲイなのか
We hung about the stadium, we've got no place to stay
行くところがなかった僕達はスタジアムをぶらついた
We hung about the Tenderloin and tenderly you tell
そしてテンダーロインをぶらついていると君はそっと教えてくれた
About the saddest book you ever read
君が読んだ中で一番悲しかった本について
It always makes you cry
それを読むといつも君は泣いてしまうのだと
The statue's crying too and well he may
あの銅像の彼もきっと泣いてしまうだろう
I love you, I've drowning grip on your adoring face
愛しているよ、君のその愛くるしい顔に溺れているのさ
I love you, my responsibility has found a place beside you
愛しているよ、僕の責任感は君の隣に居場所を見つけたようだ
And strong warnings in the guise of gentle words
そして見せかけの優しい言葉への強い警戒心も
Come wave upon me from the family wider net absurd
あのバカでかいファミリーサイズのネットから手を振ってみてくれないか
You'll take care of her, I know it, you will do a better job
あなたは彼女のそばにいるようになる、わかるんだ
きっとあなたはいい仕事をするだろう
Maybe, but not what she deserves
たぶん、彼女の身に余るほどの
Elope with me Miss Private and we'll drink ourselves awake
ミス・プライベート、僕と駆け落ちしてくれないか
眠気を覚ますために何か飲もうじゃないか
We'll taste the coffee houses and award certificates
いろんな喫茶店を試して証書を授与しよう
A privy seal to keep the feel of 1960 style
1960年代スタイルの保護官になるのさ
We'll comment on the decor and we'll help the passerby
内装について批評し、通行人に店選びの参考にしてもらうんだ
And at dusk when work is over we'll continue the debate
営業が終わる夕暮れ時も僕らは議論を続ける
In a borrowed bedroom virginal and spare
借りたツインの寝室と客用の寝室で
The catcher hits for .318 and catches every day
キャッチャーは打率.318を記録し、毎日投球を受け続けた
The pitcher puts religion first and rests on holidays
ピッチャーは信仰が第一で、祝日には休みを取った
He goes into cathedrals and lies prostrate on the floor
彼は大聖堂へ行くと床に横たわり平伏する
He knows the drink affects his speed he's praying for a doorway
飲めば球速に影響が出るとわかっていて、入り口で祈りを捧げ、
Back into the life he wants and the confession of the bench
理想の生活と告解室のベンチへと戻る
Life outside the diamonds is a wrench
ダイアモンドのように輝くことのない人生なんて苦痛なのだ
I wish that you were here with me to pass the dull weekend
退屈な週末を君と過ごせたらいいのに
I know it wouldn't come to love, my heroine pretend
恋人になることはないのだろうとわかっている、
でも君は僕のヒロイン気取りだ
A lady stepping from the songs we love until this day
僕らが愛してやまない、歌うのをやめてしまったある女性
You'd settle for an epitaph like, "Walk Away, Renee"
君の墓碑は「いとしのルネ」で決まりだね
The sun upon the roof in winter will draw you out like a flower
屋根の上にでた冬の太陽はまるで花のように君を窓から引き出す
Meet you at the statue in an hour
一時間後にあの銅像で会おう
メモ
elope
「駆け落ちする」「脱走する」
Ferdinand
Ferdinand Magellan(フェルディナンド・マゼラン)のこと。ポルトガル出身の探検家。スペイン艦隊を率い、その艦隊は世界一周を成し遂げた。(本人は途中で戦死している)
wayward
「強情な」「わがままな」
limp
「足を引きずる」「のろのろ進む」「ぐったりした」
pagan
「異教の」
pagan holidays は「異教の祝祭」国教と別の宗教に由来する祝日や祝祭をpagan hoidayと言うそうです。有名なものではイースター、そして実はクリスマスもpagan holidayにあたるらしい。
in private
「内々に」「こっそりと」
ablaze
「激しく興奮する」「燃え立っている」「強く輝いている」
A trail for the devil to erase
直訳は「悪魔が消すための小道」
悪魔によって消されるということは神隠しにあうということか?
Piazza
メッツでキャッチャーをしていたマイク・ピアッツァのこと。ゲイの噂があったが本人は自分のセクシュアリティについて明言していない。
hang about
「ぶらぶらする」
hungはhang「吊るす」の過去・過去分詞形。「首を吊る」という意味のhangの場合、過去・過去分詞形はhangedとなる。
Tenderloin
サンフランシスコ近郊にある地区の名前。もともとニューヨーク近郊にあったテンダーロイン地区と治安が悪いという点で似ていたため、同じ名前が付けられた。この地区に配属された警察官はその治安の悪さ故手当が出たそうで、お給料が上がったおかげでお高いお肉が食べられるようになったとか。一説によれば、それがお肉のテンダーロインの由来となったらしい。
tenderly
「親切に」「優しく」
The statue's crying too and well he may
サンフランシスコ・ジャイアンツの選手だったウィリー・メイズの銅像のこと。彼の背番号24は永久欠番になっている。"well he may"は彼の名前と掛けている模様。
drown
「溺れる」
guise
「外観」「見せかけの」
absurd
「不条理な」「ばかげている」
privy seal
「王璽尚書」
イギリスにおいて国王の印章の管理、またはそれにまつわる行政業務を行う役人のこと。
passerby
「通行人」
virginal bedroom
日本で言うツイン。ベッドが2つある部屋。
He knows the drink affects his speed he's praying for a doorway
このフレーズのdrinkはおそらく赤ワイン。教会ではよく出されるらしい。
prostrate
「平伏する」
confession
「告白」「自白」
wrench
「ねじる」「苦痛」
epitaph
「碑文」
Walk Away, Renee
アメリカのバンドLeft Bankeの曲。