ウィリアム・フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』からインスパイアされているという、血と炎と陰謀渦巻く曲。なんでこう、昔の牧場主って嫌なやつばかりなのでしょう。
It's always here
いつもここだ
Drying your clothes in the sun
お前は外で服を干している
Alone, slowly burning away
一人で、ゆっくりと燃えつきそうだ
I'm so thirsty I might die thirty miles from mines
俺はひどく喉が渇いていた、家から30マイルと離れたところで死にかけていた
"Have you seen the drunken captain singing?
「酔ったキャプテンが歌う姿を見たことはあるか?
What'd you want to know?"
知りたくないか?」
"One more night in Absalom
「今宵はアブサロムで
Help yourselves men to whiskey, onions, and chilis!
ウイスキーにオニオンにチリ、好きなだけ食べていい
Eat, men, eat!"
さあ食え!」
Company A, wake with a start
Aの一団が目を覚ますと
Stomachs open
腹が開かれていた
Burning hearts (Burning hearts with drills and lines this red liquid mined and)
心臓は燃えるように熱い(ドリルと糸でこの赤い液体は掘り起こされ)
Captains bottles Rennie's red wine
キャプテンはレニーの赤ワインの瓶に詰めた
Remember why we're here
俺たちがなぜここにいるのか思い出した
"Don't touch Rio Tinto's bottom line"
「リオ・ティントの核には触れるな」
Three long nights in the pits they called Hell
奴らが地獄と呼ぶ穴倉で長い夜が3度過ぎた
Captain's food got me sick and, oh, so sleepy
キャプテンが振舞った食事のせいで俺は気分が悪く、眠気に襲われた
"I love you, but I can feel my chest bubbling!"
「お前のことは好きだ、だが腹が煮えくり返るようだ」
Oh, so heavy and then, oh, so light
そいつの体は重く、その後軽くなり
Almost something
およそ別の何かになっていた
As we ran, arm in arm, from burning crater
互いを支えながら俺たちは逃げた、燃える穴倉から
Captain's screams echo:
キャプテンの怒号がこだましていた
"You fucking faggots ain't seen the last of me yet
「このホモども、俺はここで終わらないぞ
I'll have the last laugh, you cunts, soon you'll see
最後に笑うのは俺だ、カマ野郎、すぐにわかる
Each day you wake, and each night you sleep
お前らが寝ても覚めても
I'll be camped in your chests, burning! Burning!"
俺はお前らを呪い続けるんだ、熱い!熱い!」
But we kept running, turned our backs on old Hell
それでも俺たちは走り続けた、かつての地獄を振り返りはしなかった
With wine in our hearts, hailed as saviors of new!
そして俺たちはワインを胸に、新たな救世主として称えられた
メモ
Absalom
旧約聖書の登場人物。イスラエル王の三男で、父に謀反を起こしたが敗北し殺害された。この曲は、ウィリアム・フォークナーの小説『アブサロム、アブサロム!』から着想を得ているよう。『アブサロム、アブサロム!』は黒人差別が根付く19世紀アメリカ南部を舞台に荘園主トマス・サトペンとその家族の血塗られた運命を描いた物語。
help yourself
「自分でやって」パーティーなどで使われる場合「どうぞ食べて」
bottom line
「(許容できる)最低値」「最終利益」口語で「肝心なこと」
Rennie's red wine
イギリスで販売されている薬"Rennie"からとられたのではという考察が。胸やけや消化不良に効くらしい。
Rio Tinto
関連があるかは不明だけど、ロンドンに拠点を置く金属、鉱物産業を営むグローバル企業の名前。black midiはバンドのグッズ?としてRio Tinto Vino Tintoというワインを売ってもいる。
pit
「穴」「くぼみ」「底」「坑道」
faggot
「ホモ」「ゲイ」男性の同性愛者への蔑む意味が含まれている。
have the last laugh
「最後に勝つ」
I'll be camped in your chests
直訳は「俺はお前の胸に居座り続ける」
hail
「歓迎する」「称賛する」