「この曲は彼女のマスターピースになる」と確信した人、「この曲は私の曲だ」と心底共感を覚えた人、多いのではないでしょうか。「私の愛は私のもの」というタイトルが示す通り、愛する誰かというよりは自分自身に向けたセルフラブ・バラードです。
ミツキちゃんは世界各地を転々とする半生を送り、帰属意識がなく、何もかもが一過性のものであるような感覚があったと言いますが、そんな中ふと「私の中に芽生えたその思いだけは完全に私のものだ」という気付きを得たそうです。どんなものも時間が経てば消えてしまうし、それは自分の存在も同じこと。真の意味で私のものであり、誰にも奪われることのないもの、それは私の愛である。そんなメッセージがこの曲には込められているとのこと。
公式に明言されてはいないですが、一人で生きていく選択をする人が増えている今の時代が反映されているようにも感じます。エマ・ワトソンが自身の交際ステータスをシングルでなく「セルフパートナー」と表現したことをきっかけに自分自身を人生の伴侶とする「セルフパートナーシップ」という考え方がじわじわと広まりつつありますよね。(まだまだ生涯独身に対するマイナスなイメージは色濃く残ってはいるものの。。)歌詞にある"Nothing in the world belongs to me / But my love, mine, all mine, all mine"は「私の人だと言える相手がいなくても、私だけは私を愛そう」という意味に捉えられるような気もするのです。個人的な解釈に過ぎませんが、もしそうだったら素敵。相手がいることに越したことはないのだけど、もし見つけられなくても私には私がいる。それで十分じゃないか。そう思えたら人生どう転んでもなんとかなりそうな気がするよ。とりま来年もこの曲を聴いてご自愛を。
Moon, a hole of light
Through the big top tent up high
月は空にかかる大きなテントに空いた光の穴
Here before and after me
私が存在するより前、そして後も
Shinin' down on me
私を照らしている
Moon, tell me if I could
月よ、教えて
Send up my heart to you?
この心をあなたに捧げることはできる?
So, when I die, which I must do
そうすれば、いずれ死が訪れた時
Could it shine down here with you?
あなたと共にこの場所を照らすことができるかしら
'Cause my love is mine, all mine
私の愛は私のもの、私だけのものだから
I love, my, my, mine
私はこの愛を愛している
Nothing in the world belongs to me
この世界に私のものなど何一つないけれど
But my love, mine, all mine, all mine
私の愛は私のもの、私だけのもの
My baby here on earth
この地にいる私の恋人は
Showed me what my heart was worth
この心の価値を教えてくれた
So, when it comes to be my turn
だから私の番が来たら
Could you shine it down here for her?
彼女のためにこの場所を照らしてくれる?
'Cause my love is mine, all mine
私の愛は私のもの、私だけのものだから
I love, my, my, mine
私はこの愛を愛している
Nothing in the world belongs to me
この世界に私のものなど何一つないけれど
But my love, mine, all mine
私の愛は私のもの、私だけのもの
Nothing in the world is mine for free
この世界に無償で手に入るものなど何一つないけれど
But my love, mine, all mine, all mine
私の愛は私のもの、私だけのもの
メモ
big top tent
サーカスの会場のような大きなテントのこと。